「怪盗ディモンシェとモミの木の少女・解答編」
謎・その2 ~紙きれと天文盤~
このルールで文字を拾うと…上からこうなった。
「あかいめだま」「あをいめだま」「さかなのくち」
「みなみ」「よこ」「よつつ」「よこ」「たてよみ」
「 あかいめだま は1番目…
あをいめだま を2番目に…
さかなのくち は3番目
みなみ と ぽらりす 一直線…
みえる言乃葉 よこ ならび…
よつつ の段に よこ ならび…
しかくにならんだ言乃葉を…
たてよみ すると数字がわかる 」
これで虫食いの紙の文章が完成した。
でも、これがいったい何なのか、私はしばらく頭を抱えてしまった。
気がつくと、画面のロウソクは2/3が消えてしまっていた。
焦る気持ちを落ち着かせようと、音楽に意識を向けてリラックスを図る。
そういえば、さっきからアレンジは全く違うものの、
なぜか同じメロディが流れている。
あれ?まだ「星めぐりの歌」が流れてる…
そういえばこの文章の3つの言葉、どこかで聞いたことがある。
いや、正確に言えば「聴いた」ことがある…だ。
「あかいめだま」「あをいめだま」「さかなのくち」…。
この虫食いの冒頭部分を見返してみると、
「○を巡○○が晴れゆ○道を照らすだ○う」と書いてある。
もしかするとこれは「星を巡る歌が晴れゆく道を照らすだろう」
ではないのか…そう思ったとき、霧が晴れたような感覚になった。
「星めぐりの歌」の歌詞を使う必要があるということだ…と。
ただ、今はもうインスト曲のみが流れるばかりで、
歌の入ったものは一向に流れてこない。
そういえば、さっき怪盗ディモンシェが言っていた、
記憶を定着させろという趣旨の言葉。
聴こえているのに聴いていないことへの忠告。
そして聴いていても覚えておかないといけないこと。
なるほどこのことだったのかと、してやられた感に
つい、舌打ちをしてしまった。
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