「怪盗ディモンシェと時ノ旅ビト・解答編」 第参ノ時ノ停車場
『うわー、大きな時計♪ これも盗んじゃおうかなぁっ♪アハっ♪』
またきた。客車内がこの姿なき声を気にしないようにしている感が半端ない。
『でも~、邪魔になりそうだから、やっぱりや~めたっ♪エヘヘっ♪』
こうも人を置き去りにするおしゃべりも珍しい。私は感心すらし始めていた。
ここまでくると「the ディモンシェ劇場」だわ。独り苦笑いをもらしていた。
そんなことはどうでもいいや、問題問題…。
それにしても、駅看板の謎もいい加減解かなきゃいけないのかもしれない。
ここにも、いつのまにか例の駅看板が現れていた。
またここにも表示されている。これは…時計針?短針と長針が並んでいる。
この時計針…短針と長針の順番で並んでる…って、もしかすると。
ここの表示を見て、ようやくだがちょっとわかってきた気がした。
この時計針のようなもの…「第壱ノ停車場」の謎のヒントじゃないのか?
実際、その問題に出ている時計の針と同じデザインだし、短針・長針の順番は、
表示される文字がどの針に対応しているかを示しているとしか思えない。
ということは、ここの停車場の前の駅は…実は「第壱ノ時ノ停車場」なのか。
看板そのものは、改変される前の順番を示していると考えるべきなのだろう。
ほんと、面倒なことをしてくれちゃってるよ…。そう私は小さく独りごちた。
とりあえず、まずは矢印問題だ。
矢印の並びを見ると、全体の形がどこかで見たことがあることに気付いた。
あ、これ五十音表の形をしている。ということは、やはり上の文章の文字が
五十音表の場所の矢印に対応しているということだろう。
やっぱり…五十音表に対応した。
文章の文字に矢印を対応させてみる。句読点はおそらくただの区切りだろう。
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