「怪盗ディモンシェと時ノ旅ビト・解答編」 第弐ノ時ノ停車場
その声の主は、どうせこっちのことなんてお構いなしなのだから、
無視しておいてもだいじょうぶだろう…あ、そういえば駅の看板は…
当然ここにもあった。何かしらヒントがあるかもしれないのでメモをする。
ここも前駅の表示位置におかしなものが描かれている。
これは手だろうか、ペンを持って何かを書いている様子らしい。
うーん、やっぱりわからない…。さっきの問題で何かを書けばいいのだろうか?
どうしたものか、さっきもここも駅看板の意味は全くもって不明のまま。
仕方ないので、ここもひとまず置いておいて問題に集中することにした。
さっきの考えを基にして、数字に対応する頂点同士を対角線でつないでみる。
十字を切る形で線を引くことになったわけだが、だからどうしたという感じ。
最初の推理にもう一度立ち返って、答えが3つの漢字だとするならば、
この記号のようなものは、その文字のパーツではないかと考えるのが自然だろう。
あとは、この十字に沿ってなにかをすれば答えが導かれるかもしれない。
ああでもないこうでもないと紙を持ち、向きをかえたり裏返してみたりしていると、
ふと外の夕日に問題用紙が透けた。それを見てハッとした。
そうだ、どうにかしてこれらのパーツを重ねて透けさせてみたらどうだろう。
そしてまたハッと気づく。もしかしたら、あの十字は折り目の線なのでは?
早速、問題を線に沿って折ってみることにした。
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