茶荘歩香 トップイメージ

「怪盗ディモンシェと時ノ旅ビト・解答編」 第壱ノ時ノ停車場

とりあえず車輪の空白をカナで埋めていこう。
「2:46=ダゴ」「2:28= コ」の2つを見てふと思った。
共通して2時だが、同じ文字がない。これでハッキリと私は確信した。
単純に時と分の数字で判断するのではなく、車輪の軸となる線で区切られた
空白のエリアに入る文字を針が差し、下の文字盤に表示されるんだと。

前者は時刻が2時台後半なので、短針は「III」のエリアを指すことになる。
なので、ここの「III」エリアには【ダ】が入る
そして、長針が示す「IX」のエリアには【ゴ】が入る
後者は時刻が2時台前半なので、短針は「II」のエリアにあることになり、
ここに入るのは【 】(ブランク)だということがわかる。
長針が差す「VI」エリアには【コ】が入る

この微妙な針の位置にさえ気をつければ、特に問題なくいけそうだ。
私は順番に針の位置を確認しながら、文字を埋めていった。

車輪の文字埋め

よし、これですべての文字が埋まった。
残るは、下の枠に囲まれた時刻に表示される文字を見つけ出して繋げるだけだ。
これも、針の微妙な位置に気をつけないと…。

針のさす文字を拾う

あ、できたかな?
コ ル コ バ ー ド ノ オ カ ■
ああ、答えは【コルコバードの丘】だ。
ということは、ここは「ブラジル」で「リオデジャネイロ」ってことかぁ。
なるほど、最初の停車場は【リオデジャネイロ(コルコバードの丘)
私は運行表の「第壱ノ停車場」に地名と、看板にあった現在時刻を記した。
実は、時計盤の文字がわかったとき、そこにある文字とキリスト像と丘から、
アナグラムで「ゴルゴダの丘」だと勝手にアタリをつけていたのだが、
みごとに覆されてしまったみたいだ。ま、正しくは「ゴルゴタの丘」らしいし。
いけないいけない、そう小さな反省と苦笑いをしたのと時を同じくして、
出発を告げるアナウンスが流れ、汽車が再び走り始めた…

【前のページ】へ。 ※ 【次のページ】へ。


▼ストーリーをチャプター化してあります そちらからご覧いただくこともできます

気になる章を選んでご覧になってください。